リボンを結わえた薔薇のブーケ模様のシール
手紙を封蝋するためのシルバー製のシールです。ヨーロッパでは16世紀から封筒を封蝋する際に、こうしたシールを溶けたワックスに押し、封印するために使用されました。こちらはフランス19世紀後期の女性物と思われるシールです。「手紙を書く」=「ある程度の教育を受けている」ということを意味するので、それなりの身分、ブルジョワ階級の女性の持ち物であったのではないかと思われます。
ハンドルにはリボンを結わえた薔薇やその他の花々の繊細な模様、貝をあしらったロカイユの模様も。重厚感のあるその時代らしい美しいステーショナリーアイテムです。シールの文字は“M”と“L”、現在でも、シーリングワックスに押すと文字がくっきり浮かび上がり、実際に押して楽しんでいただくことも出来ます。
印台の側面には、フランスの「シルバー」を示すボアの小さな刻印と小さな菱形の工房印が刻まれています。
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