D-114-13
洗礼式用シルク製チョコレートボックス

 












年代:フランス製20世紀初頭
材質:シルク
SIZE:W 24.5cm×H 17cm×D 5cm

SOLD

“Odette”のお名前入り、
優美でシックな洗礼式用チョコレートボックス
生まれたばかりの子供の洗礼式の引き出物として用意されたチョコレートやドラジェのパッケージ、チョコレートボックスです。19世紀の昔からフランス人にとってチョコレートはポピュラーな贈答品のひとつ。洗礼式にも欠かせないアイテムでした。

洗礼式用のチョコレートボックスの中でも豪華なシルク製。ブルジョワのおうちの子供のために誂えられたと思われるボックスです。シルク地にエッチングで印刷されています。

ボックスの中心には、中世の親子の姿が表現され、周囲には薔薇などの花々が飾られたフレームが。ボックスに描かれている人物の服装やインテリアなど、当時の風俗が描かれている点も非常にクラシックで、興味をそそります。

ボックスの右下には生まれた子供の名前“Odette(オデット)”のお名前(女の子ですね!)、フレームの下側には“ENFANT CHERI(親愛なる子よ。)”の文字も見られます。ボックスの下側には、“Au Fidele Berger”の店名と“9B P_ DE LA MADELEINE(マドレーヌ広場9番地B)”のアドレスが流麗な筆跡で印字されています。

“Au Fidele Berger”は1863年創業のスイスに程近いアヌシーの老舗パティスリーで、このアドレスはパリのマドレーヌ寺院のすぐ側のパサージュ “Galerie de la Madeleine”にあたります。現在、“Au Fidele Berger”はこのパサージュには存在していませんが、アヌシーでは営業が続いていて、当時、パリにも支店があったものと思われます。“Galerie de la Madeleine”はマドレーヌ広場9番地の建物を含む広場の近隣の建物も手がけたテオドール・シャルパンティエによって1845年に建てられた非常にエレガントで豪華なパサージュで、当時(現在でも)高級なブティックが集積していました。マドレーヌ寺院で洗礼式を行う親族がこちらで注文したのかもしれません。

シルクの光沢が美しく、ミントコンディションで新品同様の状態です。このまま絵を飾るよう飾っていただくのもおすすめ、お店でもそのように飾っています。大変良好な状態です。

商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らさせて頂きます。
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