D-113-2
シルバーカードケース

 


















年代:イギリス(バーミンガム)1854製
材質:シルバー
SI
ZE:W 7.3cm×H 10.1cm×D 0.75cm
206,800
(¥188,000)
緻密なエンジンターンと美しい手彫り彫刻によるシルバー加工、
バーミンガム1854年製」のカードケース

こちらは「バーミンガム1854年製」のスターリングシルバー(純銀)製の名刺入れ、両面に緻密な彫刻が施された美しいカードケースです。ヴィクトリアン当時、名刺はビジネスのためではなく社交の場でのもの。メッセージカードとしても使われたため、現代よりも大型で、このような贅をつくした名刺入れが必要とされたのです。もちろん現代でも名刺入れとして十分実用していただくことが出来ます。(現代の名刺でしたら17枚ほど入ります。)

片側は、エンジンターンの繊細な網目状の地模様を施し、中央には紋章を思わせるフォルムの中に薔薇の手彫り彫刻。縁にもぐるりとロココ模様の手彫り彫刻が施されています。もう一方も、網目状の地模様を施し、手彫り彫刻による中央に鹿と“MM”の美しいモノグラム。その下に巻物を思わせるカルトゥーシュが彫刻されていて、カルトゥーシュの内側には、“VERITAS VINCIT(ラテン語で「真実は勝つ」)”の文字が手彫りで彫刻されています。(このカードケースの持ち主、もしくはこの一族の格言だったのかもしれませんね。)その上下には薔薇の彫刻と、もう片側と同じくケースの縁にとロココ模様が手彫りされています。

地模様は旋盤によるエンジンターンで、その均一な模様が非常に繊細で緻密。(このカードケースは、イギリスで電気の使用が始まる以前の1854年に作られたものなので、その当時の旋盤は手動だったはずです。)その他の手彫り彫刻は、独特の線の強弱が魅力になっています。様々な金属加工を組み合わせた19世紀半ばの逸品です。

ふたが斜めに開く形状で、開けた本体部分に、「スターリングシルバー(925)」を示すライオンマーク、「納税」を示すヴィクトリア女王の横顔のデューティーマーク、「
バーミンガム1854年製」を示すシティマーク、デイトマークと、バーミンガムの高名なシルバーメーカー“Hilliard and Thomason”を示す“H&T”のメーカーマークが刻印されています。1837年から1838年にJohn Hillliardがバーミンガムで設立し、その後1840年にJohn Thomason が加わり、“Hilliard and Thomason”として1910年まで営業していました。

お仕事をされている女性の方にお持ちいただくのもおすすめ。バッグの中で傷がつかないよう、ご自身で専用のポーチなどを作っていただくのも良いと思います。大変良好な状態です。

商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らさせて頂きます。

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