D-106-3
カルネ・ド・バル(舞踏会の手帖)


















年代:フランス製19世紀中期
材質:アイボリー・鉛筆・シルク・紙
SIZE:本体のサイズ W 6.7cm×H 10.4cm×D 1.3cm
鉛筆のサイズ 直径0.35cm×7cm 
SOLD
繊細な手彫りの「百花繚乱」のブーケ、舞踏会の手帖

フランスのノルマンディー地方の港町、ドーバー海峡を望むディエップ は中世より貿易港として栄え、16〜19世紀には西アフリカのコート・ジボワール(象牙海岸)から沢山の象牙が運ばれました。ディエップは最盛期には 400〜500人の象牙彫刻の職人がいたとされ、そうした象牙彫刻の工芸品はそこから再びヨーロッパ中に輸出されました。

美しく段になった個性的な形の中央のフレームの中に、薔薇やカメリア、マーガレットなど、「百花繚乱」の花々のブーケが手彫りで表現された華麗なアイボ リー製の“Carnet de Bal (カルネ・ド・バル)”、舞踏会の手帖です。花々の手彫り彫刻が非常に緻密で繊細、花びら一枚一枚の立体的な細工が特徴です。裏表紙のアイボリーには、フ レームの内側にゴシック調の字体で、持ち主のイニシャル“MP”の文字が陽刻されています。

内側は上品なベージュのシルクモアレの布張りで、片側にネームカード(名刺)を入れるためのポケットが付けられています。ダンスの種類やパートナーの名前が書き込めるよう、表紙に同じモアレ生地を張った紙製のノートが付属してい ます。紙製のノートの小口三辺には金彩が綺麗に残っていて、大変高級感があります。付属している鉛筆には、頭の部分に小さなアイボリーの飾りが付けられています。表紙のアイボリーの左上のコーナーに僅かな、ほんの小さな欠けがありますが、それ以外は大変良好な状態です。また、このようなカルネ・ド・バルのシルク部分が綺麗な状態を保っているのは大変希有なことです。

こうした贅沢な舞踏会の手帳は、舞踏会で踊る順番や、逢い引きの予定などを書きこんだ当時の淑女の恋愛の小道具で、特別に誂えられたもの。シルクやレース など豪華な衣装に身を包み、沢山の宝飾品を身に着けた舞踏会で手にされる物だけに、衣装に合わせた豪華な細工が特徴で、当時の貴族階級の富を感じていただ くことが出来るアイテムです。

エンジェルコレクションは環境省・経済産業省が許可する象牙・タイマイ等を取り扱う「特定国際事業者」です。このたびのイギリスの象牙製品の販売全面禁止にともない、今後象牙製品の輸入が難しくなることが考えられます。

商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らさせて頂きます。

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