ニナ・リッチの名作、二羽の鳩が戯れる“L'Air
du Tamps”
フロスト加工の二羽の鳩が戯れるロマンティックなストッパーがあまりにも有名、透明感の美しいモール加工が施されたボトル本体、ニナ・リッチの最高作、1948年発表の香水“L'Air
du
Tamps レール・デュ・タン(時の流れ)”のラリック社による香水瓶です。ラリック社らしいデコラティブな形が特徴の香水瓶で、裏側にはフロスト加工による“BOTTLE
BY
LALIQUE”のネームが記されていますが、“LALIQUE”の部分のみフロストではなくダイヤモンドポイントによる手彫りで彫刻されています。こちらは未開封で、ボドリューシュされ、メタル糸で留められた状態。ガラスのコンディションも大変良好です。
ニナ・リッチは1932年にイタリア人のデザイナー、ニナ・リッチとその息子であるロベール・リッチによって創業されました。ニナ・リッチがコレクション
に専念し、ロベール・リッチが経理を担当したニナ・リッチはすぐにパリで人気あるオートクチュール・メゾンのひとつとなり、1945年から息子ロベールは
香水事業へも進出します。そして戦後すぐの1946年にニナ・リッチ初の香水となる“Coeur
Joie(喜びの心)”を発表。この香りは戦争から解放された弾む心を表現したといわれ、“L’Air
du
Temps(時の流れ)”が1948年に発表される礎となりました。
この香水が発表されたのは、ラリック社の初代ルネ・ラリックが亡くなり、二代目マルク・ラリックの時代。戦後すぐの物質的に恵まれていない時代、それぞれ
の香水のメゾンは高価なラリック社の香水瓶を使わなくなっていたにもかかわらず、ニナ・リッチは高級感を求めてあえてラリック社にオーダーしたものです。
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