CDG-104-30
ファーミン・ブイセ「花の言葉」(フレーム付き)


  








 


年代:フランス製1900年頃
材質:石版印刷・木製・ガラス
SIZE:フレームのサイズ W 38.2cm×H 30.2cm×D 1.7cm
マットの窓のサイズ W 25.2cm×H 17.5cm

SOLD
優しい色合い、愛らしい子供が描かれた
ファーミン・ブイセの「花の言葉」

19世紀に活躍したフランスのイラストレーター、ファーミン・フ゛イセによる絵本「花の言葉 」の1ページです。ファーミン・ブイセは有名なお菓子LUの男の子や、ショコラ・ムーニエの女の子のイラストを描いた商業的なイラストレーターとして知られていましたが、こんなロマンティックなイラストも描いていたのですね。

「花の言葉 」は石版印刷(リトグラフ)で刷られていて、初版は1891年。(こちらも1900年前後のものと思われます。)原画は水彩画で、1880年代に描かれて います。それぞれのページにはお花にちなんだタイトルが付けられていて、愛らしい花の精の子供達が描かれています。

こちらのタイトルは「LE HOUBLON(ホップ)」で、ビールの原料のホップとタンポポがテーマになっています。フランスではタンポポはサラダにする植物、深皿にたっぷりのタンポポ、それにフォークが添えられています。お皿の中には可愛いタンポポの精の子供達が。左下の子供がドレッシングを手にしているのも見られます。

右側には、ビールの原料ホップに囲まれた可愛いナース姿の女の子が。ビールの入った大きなピッチャーを持っている女の子、腰に手を当ててビールを飲んでいる女の子の姿もユーモラスです。(ビールは元々、病院で病人に飲ませる栄養剤だったのかもしれません。)葉っぱの上に赤いテントウムシが描かれているのもチャーミングですね。

可愛い子供達の表現と、透明感のある優しい色合いが魅力的。テキスト部分の背景にお花の地模様が入れられています。クオリティの高いアンティークプリ ントならではの印刷技術が感じられる一枚です。(右下にファーミン・フ゛イセ、左下に出版会社のサインが入れられています。)
(フレームは現行品です。淡いブルーグレイのマットをセットし、窓にフレームに合せたくすんだゴールドの飾り縁を付けました。)

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