L-75-7

ブリュッセル ボーダー

 

 

 


年代:ベルギー製18世紀前期
材質:リネン
SIZE:幅8.2cm 長さ73cm

SOLD

「豊穣」を意味する葡萄の模様が特徴
18世紀前期のブリュッセルレース

 

具体的な葡萄と睡蓮のようなお花の模様と、非常に細い糸による繊細な細工が目を惹く18世紀のブリュッセルレースのボーダーです。

ヨーロッパでは葡萄は豊穣の印、ヨーロッパの北に位置し、本来あまり葡萄が育たないはずのベルギーでこうした模様が組み込まれたことが大変興味深いと思い ます。同じく、睡蓮に似たお花が織り出されている点にも注目、睡蓮はフランス語で“nymphea”、ギリシャ神話のニンフに関連します。もうひとつ、沢 山の葉が茂っている文様はナツメヤシのようにも見受けられます。ナツメヤシも古来から「永遠不滅」を意味する植物文様です。様々な文様を配することで、 レースに意味を持たせたのではないでしょうか。

具体的な文様にも惹かれますが、ごく細いな糸で織られた繊細な細工には目を奪われます。グランド部分のピコットなど、これがボビンの仕事かと思えるほど繊 細。こちらもルーペで眺め始めるととどまるところを知りません。是非じっくりご覧いただきたいレースです。素朴な模様も現代の感覚とは違う18世紀の人々 の美意識が感じられて、大変興味深いと思います。

この時代のレースとしては大変良好な状態です。この時代の糸の細さ、18世紀のボビンレースの雰囲気を十分に味わっていただけるアイテムだと思います。

19世紀よりも前のレースがお好きな方にはおすすめの、古いレース特有の味わい深いレースです。18世紀のレースは最近ぐっと貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

商品についてのご質問等は、お気軽に
メール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。 


BACK

ハHOME