繊細なボビンレース、ホニトンの豪華な襟
イギリスを代表するボビンレース、ホニトンレースはイギリスのデボンシャーの街ホニトンで作られました。元々、ホニトンのレースメーカーがブリュッセルでデュシェスレースのレースメーカーから学んだということ、同じボビンレースということもあり、両者のレースは非常に似通っています。
1840年にヴィクトリア女王が、それまでの王室の伝統のウェディングスタイルだった宝石や金糸銀糸の豪華な刺繍を施した式服のかわりに、ホニトンレースをあしらった真っ白なイギリス製のシルクドレス、やはりホニトンレースで出来たヴェールを身に着けたことから、ホニトンレースは一躍有名になりました。そのクオリティに感動した女王は続けて1841年には長子ヴィクトリア王女のために洗礼式用のベビードレスを注文し、それは現代のイギリス王室にも伝わっています。
こちらはホニトンレースの豪華で大振りの襟です。今まで扱ったホニトンレースでここまでゴージャスなものは皆無、非常に細い糸で織られており、その分密度も高く、繊細さも群を抜いています。元々ベルギーのデュシェスレースをお手本にしただけにデュシェスレースととてもよく似ていますが、輪郭線のはっきりしたデュシェスに比べ、ホニトンはフラットな雰囲気が特徴です。この大振りな襟は、薔薇をはじめとするイギリスの野原を思わせる植物模様がびっしり細工されていて、その模様に素朴な愛らしさが感じられます。
「ひとつホニトンの良いものを。」という方にはおすすめのレースで、大変良好な状態です。コレクションにおすすめですし、実際にお使いいただくことも出来ます。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
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