L-68-8

ヴェネチアンレース(ポワン・ド・ネージュ) ボーダー

 

 

 


年代:イタリア製17世紀後期
材質:リネン
SIZE:幅13cm 長さ61cm

SOLD

限りなく繊細な、極小モチーフのヴェネチアンレース、
ポワン・ド・ネージュのボーダー

 15世紀末から16世紀初頭にイタリアのヴェネチアでニードルポイント レースが考案されました。17世紀になるとプント・イン・アリア(空中レース)が発明され、その後プント・イン・アリアからグロ・ポワンと呼ばれる立体的 なヴェネチアンレースへと発展しました。17世紀中頃、最盛期を迎えたヴェネチアンレースは、ヴェネチア商人の手で北の貿易都市アントウェルペンを経てパ リ、ロンドンなどヨーロッパ中に広まりました。

 このレースは、
17世紀後期の ヴェネチアンレースのボーダーで、同じヴェネチアンレースのグロ・ポワン、ポワン・ア・ラ・ローズよりも更に繊細なモチーフのポワン・ド・ネージュで、一 世を風靡したヴェネチアンレースの最後を飾ったレースとしても知られています。レースを発明し、その覇権を握ってきたイタリアですが、このレースを最後に ニードルレースの覇権はフランスに移っていくこととなります。

 ポワン・ド・ネージュのネージュは「雪」の意、白くて細かい雪の結晶から名付けられました。立体的なレリーフが特徴のごつごつしたグロ・ポワンなどに比 べるとより女性的で、初期のレースらしい素朴な雰囲気でありながら、信じられないほどの繊細さを併せ持ったレースです。こんな繊細なグランドでも、すべて ブランケットステッチで覆われており、極小のピコットも確認することが出来ます。特筆すべきは立体的な小さなお花の細工で、その限りなく細かな仕事ぶり は、ルーペで眺めると感動を覚えます。

 左端が縁かがりで綺麗に始末されている点もポイント、ブリッド(つなぎ糸)が外れている箇所はあるものの、300年以上前のレースとしては大変良好な状 態です。19世紀よりも前のレースがお好きな方にはおすすめの、古いレース特有の味わい深いレースです。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談 下さい。

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