薔薇模様が連なるエレガントなデュシェスレースの襟
「公爵夫人」と名付けられたベルギーのボビンレース、デュシェスレー
スのボーダーです。デュシェスレースはポワン・ド・ガーズと並びベルギーを代表する19世紀のレースで、レースの発展に尽くしたベルギー王妃ブラバン公爵
夫人アンリエットにちなんで名付けられました。(そのエレガントなレースの名前とは裏腹に、実際の公爵夫人アンリエットは馬に夢中な、活動的な女性だった
そうですが…。)
デュシェスレースはボビンで形作られたモチーフをバーと呼ばれる小枝模様でつなぎ、グランド(ネット)がない点が特徴。元々ベルギーが発祥のレースです
が、ヴィクトリア女王の婚礼衣装で有名なイギリスを代表するボビンレース、ホニトンレースのお手本になったことでも知られています。
大小グラデーションに並んだ一見キク科のように見えるお花は、実は「豊穣」の印である薔薇のお花。襟の下側には、葉脈の部分を別のパーツを付けて表現した
薔薇の葉っぱの立体的な細工が並んでいます。模様と模様をバー(小枝模様)でつなぎ、バーには繊細なピコットも細工されています。襟元には小花模様が並ん
だ別のパーツを付けた少し珍しい作り。その周囲のチュール状の部分もボビンレースによるもので、小さなお花のパーツが付けられた凝った作りです。女性らし
いフェミニンな雰囲気です。今回入荷した同時代のイギリスのボビンレースL-105-30のホニトンレースの襟と見比べていただくのも興味深いと思います。
実際に身に着けていただくことも出来、その際には洋服にブローチで留めていただくのもおすすめです。シンプルな単色のお洋服に着けていただくとレースの模
様が良く映え、非常にエレガント。当時どのような女性が身に着けていたのか想像が広がります。
大変良好な状態です。普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
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