ローズカットダイヤの魅力が余すことなく表現されたリング
最近めっきり目にすることがなかったローズカットダイヤのクラスターリング
が久し振りに入荷しました。水面のきらめきのような、独特な輝きが美しいローズカットダイヤの魅力が余すことなく表現されたアンティークらしいリングで、
繊細さと重厚感を併せもったジュエリーです。動きと共にきらめくダイヤの輝きが大変美しいリングです。
中央には輝きの美しい大振りなオーバル形のローズカットダイヤ、その周囲には10石のローズカットダイヤを爪留め、裏側をクローズドしたクローズドセッ
ティングで、フォイルバック(石の裏側に薄い金属片や箔を入れて石を輝かせること。)を施した古いスタイルのリングです。
まだ電気がなかったこの時代、灯りといえばキャンドルの光しかありませんでした。そういう灯りの中で美しくきらめいて見えるために、こうしたクローズドセッティング、さらにフォイルバックを施したした手法が多く使われました。
この時代は、ダイヤの周囲にダイヤの無色透明な色に合わせてシルバーを合わせ、シャンクの部分はゴールドで細工をしました。このリングもシャンクの部分に
も繊細な彫刻が施されています。また、ローズカットダイヤはオランダでカットされたことでも知られており、このリング自体もオランダで加工されたハイキャ
ラットゴールド(14K)製と思われます。
この時代のダイヤは、ブリリアントカットなどに比べて厚みを必要としないローズカット(カット面がすべて三角形をしている点が特徴、底面がフラットで「薔
薇の蕾」のように盛り上がった形のため「ローズカット」と呼ばれました。)が一般的でした。その後、1866年に南アフリカでダイヤモンドが発見される
と、「ダイヤモンドラッシュ」が始まり、ダイヤは市場へ大量に流れ込むことになります。それ共に、オールドヨーロピアンカットなどのダイヤモンドの厚みが
必要なカットへと変遷をたどりました。
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