ムガール帝国の愛の伝説に由来する香水瓶
シャリマーは1925年ゲランの三代目調香師ジャック・ゲランによって調香
されました。シャリマーとは、サンスクリット語で「愛の神殿」という意味。17世紀、ムガール帝国の第5代帝王シャー・ジャハーン大帝が、36歳の若さで
亡くなった愛妃ムムターズ・マハールを偲び30年近い歳月をかけて建設した霊廟タージ・マハールに造営した庭園の名前です。そんなムガール帝国の愛の伝説
に由来するゲラン始まって以来のオリエンタルな香りです。
また、この香水瓶はジャック・ゲラン夫人であるレイモン・ゲランがデザインしたことでも知られています。タージマハールの庭園の噴水がこのボトルのデザイ
ンソースという説、インドのストゥーパ(釈迦の仏舎利を納めた仏塔)に由来するという説など諸説ありますが、いずれにしてもブルーの扇形のストッパーがア
クセントになった美しいバランスのボトルはとてもエキゾチックです。
20世紀前半の香水瓶らしくストッパーも無垢のガラス製、当初シャリマーの香水瓶はバカラ社で製造され、この瓶にもラベルで隠れた底の部分にバカラ社の
マークが見られることから1930年前後の物と思われます。同じく底の部分にフロストによる“GUERLAIN”の文字が見られます。本体、底の部分とも
ラベルは綺麗に残っており、バカラ社が製造しただけあって、本体のクリアなクリスタルガラスの透明度の高さも印象的です。大変良好な状態です。
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