薔薇のお花とフラワーバスケット模様がノスタルジック
聖地テレーズのスーヴェニール
19世紀当時、スーヴェニールとして作られたシルバープレート製の小さなアルバムです。巡礼先のスーヴェニールとして求められたものかもしれません。“SANCTA
TERESIA A JESU
INFANTE(幼きイエスの聖テレジア)”のラテン語の文字が記されたこのスーヴェニールは、薔薇の象徴で知られる聖女にふさわく表側には薔薇のお花があしらわれており、裏側には優美なフラワーバスケットの細工が見られます。内
側のアルバムには聖テレーズの肖像画はもちろん、カルメル会の礼拝堂など聖テレーズゆかりの写真が蛇腹式に収められています。周囲を飾るリボンがクロスし
た19世紀後期に流行ルイ・セーズ(ルイ・16世様式)の装飾もその時代ならでは。19世紀の香りのする小さなアイテムで、大変良好な状態です。
聖テレーズは、カルメル会の修道女で、「リジュー(フランスの地名)のテレーズ」「幼きイエスのテレーズ」「小さき花のテレーズ」などとも呼ばれていま
す。1873年、わずか24歳でのときに結核で亡くなりましたが、その死後、自叙伝『魂の物語(ある霊魂の物語)』が出版されることにより、フランスのみ
ならずヨーロッパ中にその名が知れ渡って、その親しみやすい信仰により人気が高まり、1925年に聖女に列せられました。ジャンヌ・ダルクに次ぐフランス
の第二の守護聖人であるほか、病人、パイロットや花屋、宣教師の他に子どもや弱い者の守護聖人とされています。
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