お花と水玉のカットがラヴリー、
ボヘミアングラスの気付け薬入れ
透明のガラスの上に、不透明の白いガラスと半透明のピンクのガラスの二層の
手吹きの被せガラス、その上からお花形や丸い形にカットを施したとても愛らしいチャーミングな携帯用の香水瓶です。小さくとも大変手の込んだハンドメイド
のガラス細工、栓の部分は真鍮に金メッキ製になっていて、こちらにも繊細な手彫りの細工が施されていますます。19世紀当時のヴィクトリアンの貴婦人に愛
用された物ですが、元々はカットグラスで有名なボヘミア(現在のチェコ西部)で作られたものだと思われます。
このような香水瓶は“flacon de
sels(フラコン・ド・セル)”とも呼ばれ、当時女性の身だしなみとして携帯された芳香塩(実際には酸っぱい匂いのする酢酸の結晶。)を入れるヴィネグ
レット(気付け薬入れ)としても使われました。19世紀当時、高貴な女性達の間では「タイト・レイシング」と呼ばれるコルセットで身体を極端に強く締め付
けることが流行し、一説によると17インチ〜18インチ(42.5〜45cm)のウエストサイズが理想とされていたとか。無理な体型維持のために健康を害
し、すぐに気を失った(演技?)彼女達がいつも携帯していたのがこのような美しいフラコンでした。
当時としては、アクセサリーの一種だったと思われる化粧小物のひとつ、ヴィクトリアンの女性がこんな可愛い形の香水瓶を持ち歩いていたと思うと、当時の人々がとても身近に感じられる気がします。大変良好な状態です。
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