KUSUMI TEAを加筆しました!

 パリ案内といってはおこがましいほど小さな範囲ですが、私達が長年滞在してきたパリ6区のオデオン周辺をご案内させていただきます。パリにお出掛けになる方には参考に、お出掛けされない方には、ご自身も旅行に行った気分になっていただけましたら幸いです。
 私達にとってのパリといえばこの界隈、私達のホームグラウンドを気に入っていただけましたら嬉しいです。パリの中では比較的治安の良い場所ではありますが、どうかくれぐれもお気を付けてお出掛け下さい。


 パリの街中で大きな地図を広げるのは防犯上おすすめ出来ません!パリに着いたらまずは小さなブック型のパリの地図Plans de Paris(プラン・ド・パリ)を手に入れましょう!街中のどこにでもあるKiosque(キヨスク)で簡単に手に入ります。このPlans de Parisはパリ全土の地図のほか、メトロやバス、RER(郊外高速鉄道)の路線図も掲載されてて、これさえあればパリの街を自由自在!通りの名前や広場の名前など、地名さえ分かっていれば、それがどこにあるのかを簡単に調べることが出来ますよ。事前に日本で手に入れたい方はこちらからどうぞ!




*地図をクリックすると拡大します。*

 こちらが6区の中央部オデオン(Odeon)界隈の地図です。リヴ・ゴーシュ(左岸)と呼ばれるこの辺りは、サンジェルマン・デ・プレとサン・ミッシェルに挟まれ、セーヌ川、パリ大学やクリュニー美術館、リュクサンブール公園に囲まれた文教地区。古書店が沢山ある点も気に入っています。チャーミングなお店、美味しいお店も沢山ありますよ!
 お店に入る時には必ず相手の目を見て“Bonjour!”の挨拶をお忘れなく!

1.

Sabre(サーブル) http://sabre.fr
私のお気に入りの小さなカトラリー屋さん。カラフルでポップ!毎度パリに行く度、ここのウィンドウディスプレイを覗き込んでいます。デパートにも入っていますが、やはり路面店の方がそのお店のカラーがいっそう感じられます

 


2.

Comptoir de famille(コントワー・ド・ファミーユ) http://www.comptoir-de-famille.com
雑貨のお好きな方におすすめ!広い店内にアンティークのレプリカがいっぱいの雑貨店。素敵な家具など、思わず大きな物も買いたくなってしまうかも。このサン・シェルピス通りはお洒落なお店がいっぱいです。
(Comptoir de familleは2016年8月閉店しました。)

 


3.

Eva Baz'Art(エバ・バザール) http://www.evabazart.fr
パリで旬な雑貨がいっぱい!ありとあらゆるアイテムが2階建ての店にギッシリ詰まっている雑貨店。ちょっとしたお土産を探すのに便利です。

 


4.

Marie Mercie(マリー・メルシェ) http://www.mariemercie.com/
帽子専門店、マリーメルシェのブティックです。そのウィンドウはいつも刺激的!帽子の概念が変わってしまう、そんなお洒落な帽子ばかりです。ここもパリらしいお店のひとつです。

 


5.

ANNICK GOUTAL(アニック・グタール) http://www.annickgoutal.com
天然香料を多く使うことで知られている香水、アニック・グタールのブティックです。いつも美しいウィンドウのディスプレイに注目!デパートにも入っていますが(空港の免税店にはありません。)、せっかくでしたらお店で「いかにもフランスのマダム!」という雰囲気のマダムに接客して貰って購入していただきたいです。お店に入ると大人の雰囲気ですよ。

 


6.

Au nom de la rose(オゥ・ノム・ド・ラ・ローズ) http://www.aunomdelarose.com
その名も「薔薇の名前」、薔薇のお花だけを扱うお花屋さんです。お店の前を通る度、美しい店先に感激!思わず写真を撮ってしまいます。店先に散らされた薔薇の花びらにも心躍ります。

 


7.

Stanislas Draber(スタニスラス・ドラバー) http://www.stanislas-draber.com
どの季節に来ても美しいウィンドウの花々にうっとり。オーナーの一貫した趣味が感じられる一見の価値ありの花屋さんです。ここを通る度「パリだな〜。」としみじみ思います。

 


8.

Gerard Mulot(ジェラール・ミュロ) http://www.gerard-mulot.com
パン、ケーキ、チョコレート、お総菜、どれも美味しいです。ホテルで「お部屋宴会」をする時には必須!私はホワイトアスパラ(夏場のみ)、アボガドと海老とグレープフルーツのサラダ、Salade Hawaiian(サラドゥ・アワイアン)がお気に入り。ホワイトアスパラには必ず自家製マヨネーズを付けて貰って下さいね!ついでにシリアル入りのバゲットBaguette Cereale(バゲット・セレアル)も!ガラスケースの前で注文したらレシートを貰って奥のキャッシャーへ。キャッシャーでお金を払いレシートにハンコを貰って、元の売り場で商品を貰います。いつも混んでいますが、辛抱強く待ちましょう!


9.

Gerard Mulot Salon de the(ジェラール・ミュロ サロン・ド・テ)
上のジェラール・ミュロのサロン・ド・テです。ここではジェラール・ミュロのケーキがお茶を飲みながらいただけます。パリのマダム達に混じって、ゆったり過ごすのも良いですね。


10.

Un Dimanche a Paris(アン・ディマンシェ・ア・パリ) http://www.un-dimanche-a-paris.com
「パリの日曜日」という名前のショコラ専門店。贈り物におすすめ、専門店だけあって美味しいです!サロン・ド・テも併設されていますよ。このお店のある通り、18世紀の石畳 Cour du commerce Saint Andre は必見です。


11.

LADUREE(ラデュレ) https://www.laduree.com
マカロンで有名なラデュレ、ロマンティックな色彩のボックスに心惹かれます。シーズンごとに違うウィンドウディスプレイも是非ご覧いただきたいです。サロン・ド・テも併設されていますよ。


12.

KUSMI TEA(クスミティー) http://en.kusmitea.com
紅茶専門店。カラフルな缶がお洒落でお土産におすすめ。ここはクスミティーの数少ない路面店です。私は甘いショコラの香りにスパイスを効かせたChocolat Epices (ショコラ・エピス)がお気に入り。最近はデトックスティーも気になっています。


13.

Mariage Freres(マリアージュ・フレール) http://www.mariagefreres.com
マリアージュ・フレールの路面店です。すべての種類が量り売りで買えます。注文はカウンターで。好きな紅茶を好きなだけ袋詰めして貰い、レシートを貰います。キャッシャーでレシートを渡しお会計、「お支払い済み」のレシートを再びカウンターのギャルソンに渡し商品をいただきます。マリアージュ・フレールの代表作華やかな香りのマルコ・ポーロはもちろんですが、ちょっとスモーキーなBolero(ボレロ)も良いですよ!

 


14.

La Petite Cour(ラ・プティット・クール ) http://www.lapetitecour.fr
星付きではありませんが、少し改まった雰囲気のレストラン。階段を降りた地下にあり、夏はテラス席がおすすめです。雰囲気の割にリーズナブルなので「お疲れ様」によく出掛けます。夜は予約をした方がよりベターです。お泊まりのホテルのレセプションから電話して貰いましょう。

 


15.

La Mediterranee(メディティラネ ) http://www.la-mediterranee.com
「地中海」という名前のレストラン。お店の内にはジャン・コクトーの壁画が、位置皿もコクトー、コクトー好きの方にはおすすめ。大人の紳士、淑女のためのお店です。夜のオデオン座を眺めながらのお食事も良いですね。

 


16.

Le Comptoir du Relais(ル・コントワール・デュ・ルレ) http://www.hotel-paris-relais-saint-germain.com
パリで一番予約が取れないビストロなのだそう。でもランチは予約がいらないそうで、いつも人が並んでいます。残念ながらお昼は仕事に駆け回っている私は行ったことがありませんが、一度その味を確かめに行ってみたいです!お花を綺麗に飾った窓が目印、系列の上のホテルに宿泊すると優先的にこちらでお食事出来るという噂も。お隣のクレープリーは姉妹店、こちらもいつも混んでいます。

 


17.

CASA BINI(カーサ・ビニ) http://www.casabini.fr
細い路地にある美味しいイタリアンレストランです。リーズナブルではありませんが、素材にこだわり、文句なく美味しいです。夜は予約がおすすめ。季節によりないこともありますが、スペシャリテのトリュフのスパゲティーが美味!モッツァレッラチーズを使ったトマトサラダも必ずオーダーする逸品です。意外なことに、イタリア語のメニューはフランス語のメニューよりも読みやすいですよ。(笑)

 


18.

Le Procope(ル・プロコップ) http://www.procope.com
1684年に開店した現存するパリ最古のキャフェ。歴史が感じられるクラシックな店内ですが、今は気軽なレストランになっています。裏手は18世紀の石畳 Cour du commerce Saint Andreです。


19.

Le Danton(ル・ダントン)
私達が毎日使っているごく普通の街角の気軽なキャフェです。朝食、昼食、夕食も、そしてひと休みにもおすすめ。どんなメニューでもありますよ。私は仕事帰りにここで白ワインを、お腹がすくとローストビーフのサンドウィッチと赤ワイン、コート・デュ・ローヌをよくいただいています。暑いときはレモンを浮かべたフルーティーなベルギービールbiere blanche(ビエール・ブランシェ)も美味しいですよ。


20.

Da Rosa(ダ・ローザ) http://www.darosa.fr
生ハム、オリーブなど美味しいイタリア食材のお店です。お店で食べることも出来ますよ。貴腐ワインに漬けたレーズンチョコ Sauternes(ソーテルヌ)はお土産におすすめです。

 


21.

PAUL(ポール) http://www.paul.fr/
日本にもあるパンのポールです。クラシックなインテリアの広いサロン・ド・テもあって朝食セットがリーズナブルでおすすめです。朝から焼きたてのパンが食べられますよ。


22.

中華のデリ
フランスの食べ物に飽きたときに。“emporter s'il vous plait.(アンポルテ シルヴプレ)”と言えばデイクアウトも出来ます。ヌードル入りのワンタンスープ(Soupe aux raviolis スープ・オ・ラビオリ)やベトナム風の生春巻き(Roule aux printemps ロール・オ・プランタン)がおすすめ。特に寒い季節、汁物はほっとします。


23.

Marche Saint Germain(マルシェ・サンジェルマン) http://www.marche-saint-germain.com/
上のジェラール・ミュロのすぐ裏手。いわゆる市場です。その歴史は古く12世紀からここに市場があったとか。パン屋、魚屋、八百屋、クレームリー、何でも入っています。魚屋のタコマリネもおすすめ。私はここの真ん中辺りにあるクレームリーの瓶入りヨーグルトNoix de coco( ノア・ド・ココ)、ココナツ入りのヨーグルトがお気に入り。日本にはないテイストもこの際味わっていただきたいです。


24.

Monoprix(モノプリ)
この辺りで一番大きいスーパーです。食料品は地下一階。モノプリの自社ブランド商品Monoprix GOURMET(モノプリ・グルメ)はどれも美味しく、特にお菓子は手頃でお土産にもおすすめ。人気のエコバックはレジに置いてあります。ここのカボチャの種の付いた四角いパンは無茶苦茶美味しいです!(パン売り場のケースの中にあります。)日本では高価なエシレバターもここなら驚くほどリーズナブル。バターやチーズがお好きな方は、大きめのタッパウェアを持って行かれると便利です。

 


25.

Carrefour(カルフール)
スーパーです。日曜日はお昼までの営業なので要注意!他の曜日は午後11時半まで営業です。パリに着いたらまずミネラルウォーターを買いに行きましょう。レジの長い列もこの国では当たり前のこと、どうぞ耐えて下さいね!(笑)


26.

グロサリーショップ
日本のコンビニのようなお店です。スーパーが閉っているときでも開いているので便利。お値段はちょっぴり割高かも。

 


27.

Jardin du Luxembourg(リュクサンブール公園)
6区の憩いの場、緑が眩しいリュクサンブール公園です。広々とした空間が気持ち良く、朝の散歩におすすめ。遠くにはエッフェル塔も見えますよ。パンやお総菜、デザートを買ってきて、ここでランチというのも良いですね。

 


28.

Musee de Cluny(クリュニー中世美術館 ) http://www.musee-moyenage.fr
パリにもこんな古いものが!ローマ時代の遺跡と中世の修道院跡がそのまま美術館になったクリュニー中世美術館です。珠玉の連作タピスリー「貴婦人と一角獣」の美しいタペストリーコレクションはこちらで見ることが出来ます。19世紀末にナポレオン三世の名を受けたオスマン男爵に整備され、今見ることが出来るのはほぼその時代の街並みですが、街の真ん中サン・ミッシェルにローマ時代や中世の遺跡が残っていたなんて、目から鱗です。

 


29.

Sainte Chapelle(サント・シャペルhttp://sainte-chapelle.monuments-nationaux.fr
パリでは珍しいゴシック建築、コンシェルジェリーの隣にあるサント・シャペルです。オデオン界隈からでしたら、歩いて行くことも可能。パリに来たら是非見ていただきたいステンドグラスの傑作です。こちらでは度々コンサートも開催されています。特に夏の夕方、まだ明るい時間のコンサートはおすすめ。美しいステンドグラスに囲まれ、まるで天国で聞いているような気持ちになりますよ。スケジュールはこちらからチェックいただけます。(チケットは当日現地でも購入出来ます。)

 

 


30.

A la Mere de Famille(ア・ラ・メール・ド・ファミーユhttp://www.lameredefamille.com
創業はフランス革命前の1761年、パリで最古のショコラトリー兼コンフィズリー、A la Mere de Famille。本店は9区のパサージュ・ジュフロワとヴェルドーを抜けたすぐの場所にありますが、サン・ジェルマン・デ・プレからすぐの場所にも支店が出来ました。ショコラも美味しいですが、こちらのおすすめは秋冬のみ販売されているマロン・グラッセ!確か1個売りもしているはずです。

 

 


31.

JB GUANTI(ジェービー グアンティhttp://jbguanti.com
冬のお洒落に手袋は必需品!サンジェルマン・デ・プレからも歩いてすぐ、ヴェネツィアの手袋専門店のパリ店です。発色の良さは随一、ウィンドウのカラフルな色合いの様々な手袋を見ているだけで楽しくなってしまいます。日本には無いお洒落な手袋に出会えますよ。

 

 


32.

KUSMI TEA(クスミティー) http://en.kusmitea.com
セーヌ通りにもあるKUSUMI TEAですが、ボナパルト通りのピエール・エルメの横に出店!ピエール・エルメの高級なお菓子を買いに来たついでに紅茶も手に入れられて便利です。左右のエッフェル塔が目印です。


A.

Rue de Jacob(ジャコブ通り)
スーパーやキャフェなどが並ぶRue de Buci(ビュッシ通り)からすぐの場所にもかかわらず静か。石造りのマントルピースやシャンデリアなど、お金持ちが室内装飾に求めるような高級アンティークショップが並ぶシックな通りです。かつてジェーン・バーキンもこの通りに住んでいたとか。

 


B.

Rue Saint Sulpice (サン・シェルピス通り)
カトリーヌ・メミやメゾン・ド・ファミーユ、サンローラン・リヴゴーシュなどパリらしいお洒落なお店が並ぶ、サン・シェルピス教会の脇を通る通り。教会の横には宗教関係のお店も並んでいて興味深いです。そうそう、MUJIのお店もありますよ。

 


C.

Rue Bonaparte (ボナパルト通り)
その名も通り、ナポレオン1世に由来するボナパルト通りはピエール・エルメや数々のファッションブティックが軒を連ねるファッショナブルな通りです。カトリーヌ・ドヌーヴは今もこの通りに住んでいます。

 


D.

Rue Servandoni (セルヴァンドニ通り)
サン・シュルピス教会の建築家、セルヴァンドニの名前が付けられた通り。1424年から存在したこの通りはいまだに石畳。静かでひっそりした雰囲気に「古き佳きパリ」を味わうことが出来ます。街の喧騒に疲れた時にここを通るとほっとします。

 


E.

Cour du commerce Saint Andre (クール・デュ・コメルス・サンタンドレ)
1776年に作られたフランス革命前からあるパリでも古い路地のひとつ、コメルス・サンタンドレ小路です。魅力的な小さなお店が並び、「秘密の小径」とでもいう雰囲気。その佇まいはまるで18世紀のパリにタイムスリップしたかのようです。この路地からは13世紀のパリの城壁のあとも見ることが出来ますよ。

 


F.

Rue Antoine Dubois (アントワーヌ・デュボワ通り)
パリ大学の医学部に面しているため、ナポレオンお抱えの外科医として名高かったアントワーヌ・デュボワの名前を冠したこの通り、最後はこの階段で終っています。実はこの階段、フィリップ・オーギュストが1210年に完成させたパリを囲む城壁の名残り。現在その面影はまったくありませんが、ここでしばし13世紀に思いを馳せるのも面白いかもしれません。

 


 この界隈のホテルはこちらBooking.comのサイトから予約することが出来ます。いずれのホテルも最安価格!私も使っているおすすめのホテルサイトです。(→こちらのバナーをクリックするとパリ6区界隈のホテルの一覧を見ることが出来、予約することが出来ます。)


 必要以上に怖がることはありませんが、残念ながらパリの治安は日本ほど良くありません。このオデオン界隈はパリの中では比較的治安の良い方ですが、それでも安心は出来ません。疲れているときは要注意!キャフェでお茶を飲むときでも、自分の荷物は自分でしっかり管理しましょう!誰もいない早朝や夜遅い時間のメトロやその構内も十分に気を付けていただきたいところです。特にメトロの1号線は、ルーブルなどの観光地を通ることもありスリが多いと耳にします。覚えてしまったらさほど難しくないので、出来ましたらバスでの移動がおすすめです。また、蚤の市のクルニャン・クールにお出掛けの方は、くれぐれもお気を付け下さい!(私が知っているだけでも、なんと5名の日本人の方がクルニャン・クールで襲われています!!)出来ればバスかタクシーで向かわれることをおすすめします。
 それではいっていらっしゃいませ!

2015年のテロ事件から治安に不安のあるパリです。空港、国鉄やメトロの大きな駅、繁華街は要注意。人が多く集まる場所には極力お気を付け下さい。