コッツウォルズへのドライブ

 今回の買付けでは、イギリスでの車の運転に初挑戦。知人と一緒だったこともあって、今回初めてトライしてみました。普段、ドライブ好きの私のこと、日本の国内では、東京だろうが関西だろうが、どこでも平気で行ってしまうのですが、イギリスでの限られた買付け日程では、なかなかその機会がなく、今回が初めての体験となりました。今まででも、何度かレンタカーを借りて...と思ってはいたのですが、一人でレンタカーを借りる不経済を思うとなかなか踏み切れず、ましてナビゲーターもおらず全く分からない道を運転する自信も無かったもですから、これが初めての試みとなりました。

 さて、今回訪れたのは、イギリスでも風光明媚として知られるカントリーサイド・コッツウォルズです。ロンドンから北西に広がったこの地方は、バースやチェルトナムの街が有名ですが、ブロードウェイやカッスルクームなどの小さな田舎町を訪ねるのもおすすめです。この地方は、多くのイギリス人にとっても「いつかは住んでみたい。」と思われている美しい丘陵地帯です。

有名なビートルズのナンバー“Here there and everywhere”や“The long and winding road”を思い起こすようななだらかな丘が次から次へと連なり、その中をリボンのような道がどこまでもどこまでも続いています。その道に沿って、ポツンポツンと高い尖塔の教会と集落が現れたり、沢山の羊がのんびり草をはむ姿が見えたり、たまに野ウサギやリスの姿まで見ることも出来ます。道の両脇には、背の低いこの地方独得の石積みが見られ、その石の組み方や色合いをとってもコッツウォルズらしさを感じることが出来ます。以前からイギリスの田舎には、ロンドンなどの都会の喧騒から離れたとっておきの魅力を感じていたものの、今回のドライブでは、さらにイギリスの奥深くに接したような気がしました。

 5月のイギリスは、ちょうど藤の季節。このように壁いちめんに藤を這わせた家が目につきます。


 コッツウオルズらしい石造りの町並み。ゆるくカーブした町並みに、イギリス人の美意識が感じられます。


 どこまでも続く牧草地。のどかな風景を眺めながらも、実は100キロ以上で田舎道を飛ばしていくイギリス人の運転にびっくりするやらハラハラするやら。


 尾っぽがフサフサのまるでぬいぐるみのようなリスちゃん。このように愛らしい姿は、田舎ではよく目にする風景です。